PoEスイッチの『クラス』『タイプ』『給電モード』とはなんですか?

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【クラス】
・2018年に策定された最新のIEEE802.3btにおいて、給電/受電可能な最大電力を「クラス」

として0~8に分類したものを指します。

受電機器(例:IPカメラなど)などは給電機器(PoEスイッチ)に接続したときに、必要な電力

を給電機器(PoEスイッチ)に通知し、給電機器(PoEスイッチ)はその通知をもとに受電す

る機器のクラスを分類して電力の給電を開始します。

【タイプ】
IEEE802.3btでは既存の規格である802.3af、802.3atとで下位互換性が保たれており供給

する電力量によって全部で4タイプに分類されています。

・タイプ1は802.3afの仕様となり、対応クラスは0~3クラス。

・タイプ2は802.3atの仕様となり、対応クラスは0~4クラス。

・タイプ3およびタイプ4については最新の802.3btから追加された仕様となり、タイプ3の

対応クラスは1~6クラス。

タイプ4の対応クラスは7~8クラスとなります。

【給電モード】
PoEの給電モードには「Alternative A(オルタナティブ A)」、「Alternative B(オルタナ

ティブ B)」が存在し、最新規格であるIEEE802.3btの「4ペアPoE」を入れて全部で3種類となり

ます。

・「Alternative A(オルタナティブ )」
イーサネットケーブルのデータ線が利用しているピン(1/2/3/6)を使用してデータ伝送と給

電を同時に行います。

・「Alternative B(オルタナティブ B)」
イーサネットケーブルのデータ線が利用しいないピン(4/5/7/8)を使用して給電を行いま

す。

・「4ペアPoE」
IEEE802.3btのタイプ3・4のみ利用可能。すべてのピンで給電を行います。

また、給電機器(PoEスイッチ)はいずれかひとつの給電モードをサポートしていますが、

受電機器(例:IPカメラなど)では少なくとも「Alternative A/B」の両方をサポートするよう

規格で決められており、弊社PoEスイッチも「Alternative A/B」の両方をサポートしていま

す。